こんにちは。受験生の皆さん、調子はいかがでしょうか。東大寺子屋にて講師をしております「みーみー」と申します。最近は一気に冷え込んできましたね。私の担当する生徒さんの中にも、体調を崩されている方もいらっしゃいます。風邪が流行りやすい時期なので、皆さんも体調にはお気をつけください。
さて、本日お話しすることは受験と「スマホ断ち」についてです。受験生の中にも「スマホは悪だ」「SNSは全部消そう」と思い込んでしまう方や、保護者の方の中にも、「子どもがスマホにとらわれて勉強しない」と思っておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
スマホは私たちの生活に欠かせない便利な道具ですが、受験生にとっては集中力を奪う大きな誘惑でもあります。しかし、スマホを断つことが必ずしも受験勉強の成功につながるわけではありません。
この記事では、スマホ断ちのメリットやデメリット、そして本当に大切なことについて解説していきたいと思います。「スマホを触らないこと」ではなく、「いかに効率よく勉強するか」を考えることが、合格への近道になるのです。
スマホ断ちを考える背景
現代の受験生にとって、スマホは学習の妨げになることが多々あります。通知が頻繁に届いたり、SNSや動画サイトに気を取られたりすると、勉強に集中できない原因となります。
スマホがもたらす問題
スマホは便利である反面、以下のような問題があります:
- 集中力の低下
勉強中に通知が届くと、集中力が途切れ、再び集中状態に戻るまで時間がかかることがあります。 - 時間の浪費
予定より長くSNSや動画を見てしまい、気づいたら勉強時間が削られていることがあります。 - 精神的な疲労
他人のSNS投稿や勉強の進捗を見て、焦りやストレスを感じる場合があります。
こうした背景から、スマホ断ちを選択する受験生が増えています。私もX(Twitter)で成績の良い受験生の成績表がアップされているのを見て焦りを抱いてしまったり、自信を無くしかけてしまったりすることがありました。
学校の先生からはSNSは無意味だからやめなさい、と言われたこともありますが、完全にデメリットしかないとは思いません。あとで紹介しますが、特に地方の受験生にとっては、Xは受験に関する貴重な情報を入手できる場になっているのではないでしょうか。
スマホ断ちのメリット
スマホ断ちを実行することで得られるメリットは多くあります。特に以下の点で効果を感じる人が多いようです。
勉強時間が増える
スマホを遠ざけることで、自然とスマホに費やしていた時間を勉強に充てることができます。たとえば、1日にスマホを3時間使っていた人がその時間を勉強に切り替えれば、1週間で21時間もの学習時間を確保できます。
集中力が向上する
スマホが視界に入るだけでも集中力が低下するという研究結果があります。スマホを物理的に手の届かない場所に置くことで、勉強に集中しやすくなります。
精神的な安定が得られる
SNSの利用を控えることで、他人との比較や余計な情報に悩まされることが減ります。その結果、精神的な安定が得られ、勉強に集中しやすくなります。
スマホ断ちのデメリットと注意点
一方で、スマホ断ちにはデメリットや注意点もあります。ただスマホを使わないだけでは、必ずしも勉強がはかどるわけではないのです。
スマホが全て悪いわけではない
スマホは勉強に役立つツールとしても使えます。
- 辞書アプリや翻訳アプリ
- 学習動画やオンライン授業
- 勉強スケジュール管理アプリ
これらを利用することで、効率よく勉強を進めることができます。スマホ断ちをする際には、「どの程度断つのか」「何を代わりに使うのか」を考えることが大切です。
スマホ断ちが目的にならないようにする
スマホ断ちを実行しても、「何もすることがなくて結局ぼーっと過ごしてしまった」という場合もあります。スマホ断ちはあくまで手段であり、目的は勉強を進めることです。
受験生の中には「今日は塾に12時間もいた」「スマホを触らずに勉強した」と豪語している人がいますが、それは本当に質の高い勉強ができていたのでしょうか。
もしかすると、長時間塾にいただけで友達と雑談してばっかりだったとか、スマホは触っていないけどずっと寝ていた、という状況になっているかもしれません。そんなことをしているようでは、どれだけ長く自習室にいても無意味です。
本当に大事なことは「勉強をすること」
スマホ断ちをすること自体に満足してしまうのではなく、最終的な目的である「勉強をすること」を意識することが重要です。以下の方法で、スマホをうまく活用しながら勉強を効率化しましょう。
スマホの利用ルールを設定する
完全にスマホを断つのではなく、勉強の妨げにならないように利用ルールを決めると良いでしょう。
- 勉強時間中は通知をオフにする
- スマホは別の部屋に置く
- 勉強後の休憩時間にだけスマホを触る
こうしたルールを作ることで、スマホに振り回されることなく勉強に集中できます。
スマホを活用して勉強する
勉強に役立つアプリやツールを活用することで、スマホを「学習の味方」に変えることができます。
- 単語帳アプリで暗記を進める
- 勉強動画を視聴する
- タイマーアプリで集中時間を管理する
「スマホ断ち」ではなく、「スマホを効率的に使う」ことを意識しましょう。私は塾から帰る途中の電車の中で、メモ帳のアプリを使って、その日に勉強した内容を忘れないように簡潔にメモしていました。
スマホ断ちを成功させるための具体的な方法
スマホ断ちを実践する場合は、以下のような方法を取り入れると成功しやすくなります。
スマホを物理的に遠ざける
スマホを机の上に置いているだけでも気になってしまいます。勉強中はスマホを別の部屋に置いたり、家族に預けたりするのがおすすめです。
デジタルデトックスアプリを活用する
スマホの使用時間を制限するアプリを活用すると、意識的にスマホ断ちができるようになります。設定した時間を超えるとアプリがロックされる仕組みなので、無駄遣いを防げます。
オフラインの勉強環境を整える
辞書や参考書など、スマホに頼らなくても勉強できる環境を整えることで、スマホ断ちがスムーズに進みます。
スマホ断ちに囚われすぎないことが大切
スマホ断ちは受験勉強に役立つ手段の一つですが、それだけに囚われすぎるのは危険です。本当に大切なのは、「スマホを触らないこと」ではなく、「効率的に勉強すること」です。
以下のことを心がけながら、勉強に集中できる環境を作りましょう:
- 勉強のスケジュールを明確にする
- 目標を具体的に設定する
- スマホを適度に活用しながら学習を進める
スマホ断ちが自分に合わないと感じた場合は無理に続けず、自分に合った勉強スタイルを模索してください。
スマホ断ちを賢く取り入れよう
受験期のスマホ断ちは、勉強の集中力を高める一つの手段ですが、それが目的化してはいけません。本当に大事なのは、いかに効率よく勉強を進めるかということです。
- スマホ断ちで時間と集中力を確保する
- スマホを活用して勉強を効率化する
- 「勉強すること」を最優先に考える
スマホ断ちのメリットを取り入れつつ、自分に合った勉強法を見つけて、受験勉強を乗り越えましょう!
私が講師をしている東大寺子屋では、生徒1人につき現役東大生2人がサポートする「コーディネータープラン」を実施しています。うまく勉強のスケジュールを立てることができず集中して勉強することができない、という悩みをお持ちの方は、ぜひ一度体験授業を受けてみてください!