「集中力が続かない」「勉強中に眠くなる」「頑張っているのに成果が出ない」——そんな悩みを持つ受験生は少なくありません。そんなあなたにぜひ知ってほしいのが、「運動」が勉強のパフォーマンスを劇的に変えるという事実です。
一見、勉強と運動は正反対に見えるかもしれません。しかし、近年の研究では、適度な運動が記憶力や集中力を高め、学習効率を大幅に向上させることが分かってきました!
そこでこの記事では現役東大生ライターの「けんけん」が、なぜ運動が勉強に効果的なのか、どのような運動が良いのか、そして実際に取り入れる具体的な方法を徹底解説します!
運動が勉強に良いって本当?科学的根拠とは
「勉強と運動はまったく関係ない」と思っていませんか? 実は、その考え方こそが学習効率を下げている原因かもしれません。近年、多くの脳科学研究により、**運動は記憶力・集中力を高める「学習ブースター」**であることが明らかになってきました。
まず注目すべきは、**BDNF(脳由来神経栄養因子)**という脳内物質。これは神経細胞の成長・修復・維持を助け、脳の可塑性(柔軟に変化する力)を高める働きを持っています。つまり、BDNFの分泌が活発になれば、新しい情報をより早く・確実に吸収できる状態になるというわけです。
では、このBDNFはどうすれば増やせるのか? 答えは「運動」です。特に**有酸素運動(ジョギング・ウォーキング・サイクリングなど)**は、BDNFの分泌を強力に促すことが分かっています。
さらに、運動には以下のような多面的な効果があります:
- 集中力アップ:運動中に心拍数が上がることで、脳により多くの酸素が供給され、思考がクリアに。
- 記憶力の強化:海馬(記憶を司る部位)の神経細胞が活性化し、長期記憶に良い影響を与える。
- ストレス耐性の向上:運動によってストレスホルモン(コルチゾール)の分泌が抑えられ、勉強中の不安や焦りを軽減。
- 睡眠の質の改善:適度な運動は、深い睡眠を促し、脳の疲労回復を助ける。
これらの効果が相乗的に働くことで、「覚えられない」「集中できない」「やる気が出ない」といった受験生の三大悩みを、運動だけで大きく改善できる可能性があるのです!
実際に、アメリカ・イリノイ大学の研究では、週3回の軽い運動(ウォーキングやエアロバイク)を8週間続けた学生グループは、そうでないグループに比べて、学習テストのスコアが平均20%以上向上したという結果も報告されています。これは偶然ではなく、運動が脳にポジティブな影響を与えた証拠といえるでしょう。
このように、勉強と運動は決して相反するものではなく、むしろ最高の相乗効果を発揮する関係にあるのです。
どんな運動が勉強に効果的?
「運動が大事なのはわかった。でも、どんな運動をすればいいの?」という疑問を持つ方も多いはず。ここでは、勉強との相性がいい運動を、タイミング別に詳しくご紹介します!
勉強前:ウォーミングアップ感覚で軽い運動を
勉強を始める前に、5〜10分程度の軽い有酸素運動をすることで、脳を「学習モード」にスイッチできます。朝ならウォーキング、日中ならストレッチやラジオ体操が最適です。
たとえば:
- 家の周囲を5分間歩く
- 太陽礼拝のポーズ(軽いヨガ)を3セット
- スクワットを10〜15回ゆっくり行う
このような軽運動で心拍数を少し上げるだけで、前頭葉(集中力や判断を司る脳部位)が活性化し、思考のスピードが上がることが期待できます。
勉強中:こまめな“運動休憩”で集中力を維持
長時間勉強していると、集中力はどうしても低下してきます。そこで有効なのが「ポモドーロ・テクニック」と呼ばれる25分集中+5分休憩のサイクル。その休憩時間に、ただスマホを見るのではなく、軽い運動を挟むことで集中力の回復スピードが劇的に向上します。
オススメの運動は以下の通り:
- その場足踏み:30秒間テンポよく足を上げ下げ
- 肩回し&腕伸ばし:デスクワークの凝りを解消
- 背伸び+深呼吸:自律神経を整えて脳をリセット
これらはすべて、道具いらず&場所を取らないため、自宅でも塾でもすぐに実践できます!
勉強後:疲れをリセットし、翌日の学習に備える運動
勉強の後は、心と体をクールダウンする時間。特に夜の時間帯には、軽めのジョギングやストレッチ、ヨガなどがおすすめです。
「夜に運動をすると眠れなくなるのでは?」と心配する人もいますが、実際には軽めの運動であれば入眠を促し、睡眠の質を高めることが科学的に示されています。
良質な睡眠は記憶の定着にも不可欠。つまり、勉強後の運動は、学んだことを“脳にしっかり刻み込む”サポートをしてくれるのです。筋トレ、ダンス、スポーツなど、好きなものでOKです。心身ともにリフレッシュされ、ストレス解消+睡眠の質向上というおまけつき。

運動を取り入れた理想の1日スケジュール例
ここまで読んで「運動の効果は理解した。でも、具体的にどうやって1日に組み込めばいいの?」と思っている方も多いでしょう。そこで、勉強と運動を両立する理想的な1日スケジュールを、受験生向けにモデル化してご紹介します。
これは部活を引退して受験に集中している高校3年生を想定していますが、自宅浪人生や社会人受験生にも応用可能です。
【モデルスケジュール】
06:30 起床・軽いストレッチ(10分)
眠気を覚まし、体内時計をリセットするために、まずは体を動かして1日を始めます。呼吸を整えながら行うことで、自律神経が整い、集中力を高めやすくなります。
07:00 朝食・身支度
07:30〜08:30 暗記系の勉強(英単語・社会など)
朝は記憶のゴールデンタイム。脳がフレッシュなうちにインプットを中心に行いましょう。
08:30〜08:45 ウォーキング・外の空気を吸ってリフレッシュ
朝の学習後に外を歩くことで、疲労感を残さずに次の勉強へつなげられます。太陽光を浴びることで体内時計も整います。
09:00〜12:00 主要科目(数学や英語など)を集中的に勉強
12:00〜12:45 昼食・休憩
12:45〜13:00 軽いストレッチやその場足踏みで眠気を予防
昼食後の眠気を避けるためにも、座ったままの勉強ではなく一度体を動かすのがポイントです。
13:00〜15:30 演習問題・過去問などのアウトプット中心の学習
15:30〜15:45 軽い運動休憩(ラジオ体操や腕回しなど)
15:45〜17:30 暗記の復習・整理学習
17:30〜18:00 ウォーキングまたは軽ジョギング(気分転換+記憶定着)
18:00〜19:00 夕食・休憩
19:00〜21:00 夜の学習(その日やった内容の復習)
21:00〜21:30 ストレッチ・入浴・リラックス時間
22:30 就寝
このように、合計で1日60分程度の運動をこまめに分散して取り入れることが、最も効果的です。一度に長時間運動する必要はなく、細切れでOK。むしろその方が集中力の回復にもつながりやすく、学習効果が持続します。



勉強と運動の両立は可能!成功する人の共通点
勉強と運動を両立させている人の特徴は、以下の通りです!
- 勉強だけに偏らず「心と体のバランス」を重視している
- 1日5分からでも運動を「習慣」にしている
- 運動で得たリズムを勉強にも活かしている
- 勉強のストレスをうまくリリースしている
決して特別な能力を持っているわけではありません。「運動の効果を信じて、少しだけ生活に取り入れる」ことを、誰よりも早く始めただけなのです。
まとめ|受験生こそ運動を取り入れよう!
勉強と運動は、まったく別のもののように思えますが、実は最強のパートナーです。集中力・記憶力・思考力といった「脳力」を引き出すカギは、意外にも日々の運動にあるかもしれません。
「毎日忙しくて時間がない…」と思っている人こそ、たった5分の運動から始めてみてください。それが、あなたの受験勉強の質を変える第一歩になるはずです!
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