「現役合格を狙うなら、早めに始めたほうがいい」
そう言われても、実際に“いつ、何をやればいいって意外とわからないものです。特に高2や高3になってから「そろそろヤバいかも」と感じても、漠然とした不安が募るばかりで動けない人も多いはず。
そこで今回は、現役東大生ライターの「けんけん」が現役合格を勝ち取った先輩たちの勉強スケジュールを元に、年間の流れを徹底解説します!「これさえ見れば大丈夫」と思える道しるべを、ぜひこの1記事で手に入れてください。
なぜ「スケジュール」が合否を分けるのか?
まず、現役合格を果たした人たちの最大の特徴は「やるべき時期に、やるべきことをしていた」ことです。
逆にいうと、「頑張っていたのに間に合わなかった」という人は、努力の方向やタイミングを間違えてしまったパターンが多いんです・・・!
たとえば、高3の秋から必死に基礎を詰め込み始めたとしても、過去問演習に割く時間が足りず、実戦力が不足してしまう……というのはよくある話。
だからこそ、1年間の流れを見据えて戦略的に動くことが、現役合格への近道なのです!

高2の冬〜春(1月〜3月):スタートダッシュの準備期間
この時期は「受験生の助走期間」と言われます。周囲はまだそこまで本格的に動いていないからこそ、ここで差をつけられる大チャンスです!
やるべきこと:
- 英単語・古文単語・漢文句法のインプット開始
- 数学I・A・II・Bの復習(教科書〜基礎問題)
- 志望校の情報収集(入試科目・配点・傾向)
- 模試の復習と弱点の可視化
特に英単語や古文単語は、「早く始めた者勝ち」!一気に詰め込むのではなく、毎日少しずつコツコツ型の習慣をつけると後がラクになります。私は英単語を3年生になるまで後回しにしてとても公開しました・・・。
また、数学は「わかったつもり」が多い科目。解き方を見て理解した気にならず、自力でアウトプットできるまで繰り返しましょう!
高3の春(4月〜6月):基礎完成と弱点補強のゴールデンタイム
学校でも「受験生モード」に突入する時期です。まだ本番までは余裕があるように感じますが、ここで基礎を固めきれるかが合否に直結します!
やるべきこと:
- 基礎問題集を1冊ずつ完璧にする(英・国・数・理社)
- 週に1回は模試形式の演習(時間を計る)
- 苦手分野を「潰すリスト」にまとめて克服計画を立てる
- 志望校の過去問を1年分だけ解いて傾向確認
この時期のポイントは、「とにかく穴をなくすこと」!
苦手な分野は先延ばしせず、「わからない→できる」への橋渡しを丁寧にやり切ることが重要です。
また、「本番と同じ時間設定で問題を解く練習」も徐々に始めましょう。解く順番や時間配分の感覚を、ここで養っておくと夏以降の演習に生きてきます。
夏(7月〜8月):受験生の“伸び期”を逃すな!
夏は「受験の天王山」と呼ばれる理由がよくわかります!学校の授業がストップし、1日中自分のペースで勉強できるこの期間に、本気で自分を変えることができるかが問われます。
やるべきこと:
- 過去問演習スタート(共通テスト・私大・国公立)
- 苦手分野の総復習(時間をかけてじっくり)
- 問題演習の数を増やし、“量と質”の両立
- 朝から勉強するリズムを定着させる
夏にありがちな失敗は、「やる気はあるけど、何をすればいいかわからず時間を無駄にする」こと。
スケジュール表やToDoリストを活用し、「この日にこの範囲を終わらせる」という明確な目標を毎週立てるのがおすすめです。
また、**夏は復習のゴールデンチャンスでもあります。**夏の終わりに「これまでの学習を一周した!」という状態にしておくと、秋からの応用・演習に余裕が持てます。
秋(9月〜11月):実戦力を鍛える演習期
いよいよ本番が見えてくるこの時期。焦りが出てくる一方で、現役合格者の多くが「ここで一気に成績が伸びた」と語る期間でもあります。
やるべきこと:
- 志望校の過去問を年ごとに演習→復習のサイクル
- 共通テスト対策に力を入れ始める
- 学校の授業で新しく学ぶ範囲を即復習
- 模試を通じて本番シミュレーションを強化
演習は「解いて終わり」にせず、必ず解き直し・分析・類題演習まで徹底しましょう。
過去問を解いたあとに「なぜ間違えたのか?」「次に出たら解けるか?」まで考えることが、力になります。
また、共通テストは問題形式が特殊なので、早めに形式慣れしておくことが得点安定に繋がります。実際、多くの受験生が最初は戸惑います。練習すれば誰でも慣れるので、早めにスタートを切っておきましょう。
冬(12月〜1月):最終調整と“本番モード”突入
ここまで来たら、もうあとはやるしかない。だけど、ここからの1ヶ月ちょっとで得点を10〜20点伸ばすことも十分可能です!
やるべきこと:
- 共通テスト予想問題・本番形式の演習
- 自分用の“まとめノート”やミス集の見直し
- 体調管理と生活リズムの調整
- 精神的な不安をうまくコントロールする工夫
直前期は、メンタルの安定が成績に直結します。
「自分はここまでやってきたから大丈夫」と思えるように、これまでの学習を振り返って、自信の根拠を持つことが大切です。
また、夜型生活を朝型に戻すなど、本番に向けて体を仕上げていく意識も忘れずに!



スケジュールが崩れても、焦らない心が大切
どれだけ丁寧に年間スケジュールを立てても、予定通りにすべてが進むとは限りません。体調を崩したり、部活が長引いたり、思ったより時間がかかる単元にぶつかってしまったりと、さまざまな理由で計画がズレることはよくあります。
ここで焦って「取り返さなきゃ」と無理をしすぎたり、「もうダメだ」と投げ出してしまうと、本当に流れが崩れてしまう原因に。むしろ、予定が狂うことを前提にスケジュールを管理する力こそ、現役合格のポイントです!
“計画倒れ”を防ぐには調整力が命
スケジュールを守ることにこだわるよりも、ズレたときにどう調整するかの柔軟さが問われます。受験生の中には、「毎週末にスケジュールを微調整する時間を設けていた」という人もいます。たとえば、「今週は進みが遅かったから来週の前半に少し巻き返そう」「この教科は時間がかかりそうだから次回以降の配分を見直そう」など、週単位で見直していくと気持ちにも余裕が出ます。
調整する日をあらかじめ決めておくと、遅れても「そのとき修正すればいい」と気持ちが楽になります!
完璧主義をやめて、優先順位で動く
受験勉強では、すべてを完璧にこなすのは現実的に難しいです。だからこそ、「絶対にやるべきこと(マスト)」と「できればやりたいこと(ベター)」を日々分けて考える習慣が大事です。
たとえば、英単語の暗記や数Ⅰの苦手克服がマストなら、それを最優先に据えつつ、模試の復習や古典文法などのベター項目は、状況に応じて後回しにしてもOK。その日100点満点じゃなくても、合格ラインの勉強が積み重なっていれば大丈夫。そんな考え方が、長期的なモチベーション維持にもつながります。
立ち止まっても、また歩き出せばいい
スケジュールがズレたとき、自分を責める必要はありません。「ああ、またできなかった」と落ち込むより、「なぜズレたのか」「どこを削ればいいか」と冷静に分析することが重要です。
現役合格した受験生の多くは、“できなかった日”があっても、それを引きずらず翌日にしっかり切り替えていたという共通点があります。何かトラブルが起きたときも、「立ち止まってもまた進めばいい」と考えられる人ほど、最後までペースを保って走り切れるのです!
最後に:スケジュールを味方につけた者が勝つ!
現役合格は、才能でも根性でもなく、「計画的な積み重ね」がカギになります。
「まだ時間がある」と思っていた数ヶ月後に、「もっと早く始めればよかった」と後悔しないように、今からできることを少しずつ始めましょう。
たった一日でも、たった1ページの問題集でも、積み重ねが自信になり、力になります。
あなたの一年が、しっかり未来につながるよう、まずは今日のToDoリストからスタートしてみてください!
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